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更新日:2015年2月1日

第8回ふくまる夢たまごセミナー

道徳教育の現状と課題 読み物資料の活用

 12月21日(金曜日)午後6時より、第8回夢たまごセミナーを市庁舎7階大会議室で開催しました。参加者は、塾生・聴講生の29名です。今回は、授業づくり3.として「指導案の作り方」がテーマです。講師は教育政策課鈴木副主幹が担当しました。

講義「指導案の作り方 道徳を中心に」

 アイスブレーキングとして、レクリエーションについて3つの要素「ダンス、ソング、ゲーム」を挙げる。レクリエーションの心を持つことは教師として大事であり、レクリエーション協会の作った資料及びその使い方を紹介する。「指体操」や牛瀧教授(京都産業大学)考案の数学ゲームをやってみる。独特のルールの「バケツっとボール」も紹介する。

 そして、本題の授業作りについて、スライドを活用しながら進める。まず、先生のSOS「しゃべりたがる,教えたがる,仕切りたがる」を覚えておいてほしい。自立的な子どもを育てるためには、指示を控える。自立を促すには、子どもに話をさせることが大切である。自分のいい所を見つけられない人は、相手のいい所を見つけられない。研究授業は授業の研究である。指導案に児童観・生徒観の中で、子どもの様子を教科・単元についても書く。教材観は、この単元についての自分の考えを紹介する。指導観は、こんな具材をこんな風に調理しますということを書く(提案する)。これを詳しく書けば、本時だけでなく、その前後が見える。校内研修なら、座席表を書いてほしい。なぜなら、授業後の研究会で子どもたちを名前で呼ぶことができる。板書計画も書くことを勧める。これで、授業の組み立てができる。これを見て、事前にシミュレーションするとよい。指導案がしっかり書けていたら、どんな授業かが見える。本時の中の導入が非常に大切である。どれだけ子どもたちに興味・関心・意欲を持たせるのか。導入は短いほどよい、なぜなら、展開に時間をかけられるから。そして、これだけは全員にしっかり押さえたいというめあてを持つ。できれば、終末で次の時間の動機付けができたらいい。

 子どもたちへのアンケートで、道徳の授業を色で表すと、1.グレー 2.ブラック 3.茶 である。道徳の内容項目は、小学校の低学年で16、中学年で18、高学年で22、中学校は24項目である。1つの価値を1時間で考える。道徳の時間は年間35時間,これらをバランスよく考えさせる。例えば、3の視点「主として自然や崇高なものとのかかわりに関すること」を考えると「畏敬の念」というのがある。これは道徳の時間でしか考えさせられない。「心のノート」が文部科学省のホームページに載っている。その中に、「この学級に正義はあるか」・「この学校が好き」というのがある。これを教室に掲示したらいい。道徳教育は道徳性を養うのがねらいである。道徳の授業での問いは、WhatではなくWhyで考えさせ、行動の仕方を教えるのではなく、行動の根拠について考えさせる授業作りを進める。今、道徳の時間に使う読み物資料が広がりつつある。国語との違いも押さえておく。そして、資料を見る目を養う。本時の目標の書き方は、中心発問を通して、内容項目を知り、道徳性を養うことである。

 具体には、「ひきがえるとろば」で考える。これは文部科学省の資料にもなっている。(ここで資料を黙読)何年生の資料か。小学校3年生。4年生で扱っているものもある。中学校で指導している場合もある。指導者の料理方法でやってみるとよい。主題名は、自分でこんなことを考えさせたいということを書く。内容項目では、どれを考えさせるか、どんな導入をするか、一番考えさせたい中心発問を書く。道徳の授業では、導入と中心発問が一番大事である。どうやって最初の意欲を高めるか。内容項目は、3の1(「生命尊重」)または2(自然愛)である。これを紙芝居にすると9枚になる。こんな方法が授業作りのコツである。主人公の心が一番揺れたのはどこかと考える。そこを中心場面として、そこに中心発問を置く。私なら、「それを見ていたアドルフの手から、石がぽろりと足元におちました。」の場面を取り上げる。「このときのアドルフの気持ちを書きましょう」というのを中心発問にする。予想される子どもの答えを考える。最後に、価値の押し付けにならないように終わり方を考える。子どもと一緒に生き方を考える。しっかりめあてを考える。こどもの活動の場を持つ。道徳の時間は、余韻が大切である。

(写真)第8回ふくまる夢たまごセミナーのようす1

(写真)第8回ふくまる夢たまごセミナーのようす2

この後、班別協議に移りました。

塾生・聴講生の講義の感想

  • 言葉遣い、表情などは気にかけていなかったが、大事にしていきたい。道徳の授業のイメージカラーをいい色にしていきたい。1時間でやり切れる道徳の授業をめざしたい。
  • 道徳の授業は教科書が無く、教師に任されるというところがあるので、すごく不安を感じる。教師に任されているので、自分のクラスの状況によってバランスよく授業をすることが大切である。教師の生き様を語ることで、教師の感性を磨いていく。
  • 道徳と国語との違いについて考える。体験学習もいいのではないか。アメリカ湖では、実習的な体験学習を取り入れている。
  • 授業の導入のネタはたくさんあるといいが、出しすぎると子どもに考えさせることができない。発問しても、建前でしゃべることにならないよう、個の体験を交えて話し合えば本音に迫れるのではないか。
  • 道徳では、よく発言する子の意見に流されないようにするにはどうするか。4月当初から子どもの意見を受け入れて信頼関係ができると、子どもは自分の気持ちを隠さずに出せるのではないか。班の座席もポイントになる。
  • 「ひきがえるとろば」の導入と展開を考えた。導入では、ひきがえるが好きか嫌いかを考えさせる。自分の経験を思い出させる。現物を使う、実際にひきがえるを持ってきて見せたりする。展開では、主人公の気持ちになる。「ろばは、なぜかえるをかばったのか」、「ルドルフとピエールがろばを見送る場面」の2つを考える。余韻については、動物を大事にするということをめざしたい。 
  • 余韻が残るとはどんなのか考えた。不道徳な価値についてどうするか、ということを議論した。授業作りについて、教師のかける一言一言が大事だと感じた。
  • 自分たちが習った道徳を振り返って、こんなにバラエティーに富んだものだったのかと思った。まず子どもの様子を見て、教材選びからする必要がある。中学生が自分のいい所を言うには、恥ずかしさをどう乗り越えさせたらいいのか。

(写真)第8回ふくまる夢たまごセミナーのようす3

(写真)第8回ふくまる夢たまごセミナーのようす4

 次回、第9回の「ふくまる夢たまごセミナー」は、1月18日(金曜日)午後6時より、市庁舎7階大会議室で開催します。テーマは、「授業づくり4.人権教育」です。

 教志塾では、引き続き聴講生を受け付けています。希望者は、名前、大学名、連絡先等、事前に教育政策課まで、お知らせください。また、現場の先生の参加も歓迎します。

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