●『蝸牛廬文庫目録(2)』目次  

     ・書名五十音順    ・刊年順 


 
●『蝸牛廬文庫目録(2)』一部紹介写真 

    『呉江奇覧』        『呉江水韻』      『大東昭代詩紀』
   井上遅春編、文化11  呉江社同人編、元文1    荒木李谿、宝暦11
        
 
   『荒木蘭皐雑詩』      『梅閭筆法帖』    『仏足石和歌集解』
   荒木梅閭筆、 享和2    荒木梅閭筆、文化2   山川正宣、文政9
                
 
     『はつ鶏(俳諧草稿)』         『続流芳遺事』
        松下一扇          山川正宣編、写本、天保13 
                   
 
   『つれつれ草』      『長歌大意』      『俳諧草稿』
  吉田兼好、 万治2    橘守部、天保11   井上遅春編、文化13
               
 
       『展覧書画品録』      『韓非の伝記並びに学説』
        馬寅編、文化3        稲束猛、大正12
            
  

●はじめに 

 「蝸牛廬文庫」は、もと故林田良平氏(池田市)が所蔵された貴重な地域文化資料で、大阪府下屈指のコレクションとして高く評価されています。その内容は、古文書・書籍・書画軸・短冊・一枚摺・絵図等厖大多岐にわたるものでした。

 本文庫は林田良平氏(瓜牛・明治33〜昭和63)の曾祖父林田良平氏〈林叟・文政5〜明治34〉のころから収集がはじまり、父林田安平〈炭翁・明治6〜昭和30)によって「蝸牛廬文庫」と命名されました。林田良平氏は長年にわたり本文庫を大切に継承・保全されるとともに、さらに系統的な収集を図り、その充実につとめてこられました。その一方で、これらの資料をもとに、地域史に関する研究にもご尽力され、池田市文化財保護審議会委員・池田郷土史学会副会長としての活動のなかでその成果を発表されてきました。

 池田は、江戸時代にはすぐれた酒を産し、池田炭の名に代表されるように、北摂の物資の集散地として経済的繁栄を誇りました。この繁栄のもと、全国から有名無名の文人墨客がこの地に去来し、和歌・俳諧・漢詩文をはじめ多彩な文化活動が展開されたことが知られています。本文庫は、こうした池田がもつ豊かな歴史的・文化的特性を裏付ける資料としてかけがえのない価値を有しているばかりではなく、さらに、北摂地域の歴史を解明するうえにおいても重要な役割を担うものと考えます。

 今回は、当資料館の収蔵となりました本文庫資料のうち、書籍類について目録化したものです。ここに本目録を公にすることによって「蝸牛廬文庫」、さらに池田を中心とする地域研究が深化されますことを願ってやみません。

 最後になりましたが、本目録作成にあたりご尽力賜りました元関西大学教授肥田晧三先生、大阪大学文学部国史研究室の学生諸氏、また、関係各位に対しまして深甚の謝意を表するしだいです。

       平成6年3月1日   池田市立歴史民俗資料館

            (『蝸牛廬文庫目録(2)』(H6.3.1発行)「はじめに」より転載)
 
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