池田をめぐる絵画の流れは、四条派の始祖呉春の存在があまりにも大きく、池田の名のもとに語られる画人は、この地にわずか10年にも満たない期間を過ごしただけの呉春にはじまり、かれをもって終わるかのような感がある。むろん、この時期の呉春は、その改名のときにあたり、伸長著しい時期でもあったことは事実である。しかし、一方で大家呉春のあまりにも大きな名のもとに、この地に育った多くの画人の存在が無視されてよいわけがない。以下に述べる桃田伊信しかり、また、近代にあっても、すでに弊館で取り上げてきた樫野南陽、大正時代呉春にあこがれ、この地に居を移した須磨対水またしかりである。池田における絵画の流れは呉春を除いて述べることはできないし、また、かれに匹敵するものをあげることも不可能である。ただ、池田が誇る画家をここにあげることは他の地にくらべれぱむしろ容易なことというべきか。

          (平成4年特別展『池田文化と大坂』図録p.27より転載)   
   

狩野派画家 桃田伊信
勝部如春斎と葛野宜春斎
松村月溪(呉春)と池田

宜春斎と馬寅
 (右段の解説は平成4年特別展『池田文化と大坂』図録p.p.27-30より転載) 

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