●憚悟爐文庫収蔵の黄檗関係資料 

 憚悟爐文庫はもと池田の素封家が所持Lた資料である。この中に含まれる黄檗関係資料はその制作者から江戸時代前期、重兼に関する資料群であるとみてほぼ誤りがない。
 では、なぜこれらの資料が同家に入ったのであろうか。同家の成立から、これらの資料の移動は江戸時代後期になってのことと推察される。じつは、同家からは西本願寺や麻田藩をはじめ多くの藩財政改革に辣腕をふるった大坂の商人大根屋小衛門が出、さらに、池田東市場村(現池田市天神)にあった本家がやはり麻田藩の財政面で重要な役割を担っていた。このような要因で、黄檗宗成立初期の、とくに重要な資料が同家に流れたとも考えられる。むろん、これらの資料が池田文化にあってどのような役割を果たしたかについては言及できるものはないが、池田文化を支えた経済的繁栄の一端を知る際にはもっとも適切な例証となりうるものと考えられる。

        (平成4年特別展『池田文化と大坂』図録p.p.35-36より転載)  
●黄檗関係資料の紹介 

  ・青木重兼 ・隠元 ・龍溪 ・木庵 ・即非 ・林丘寺光子内親王


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