第3回小中一貫教育推進委員会
「学力向上の取り組みについて」
・ほそごう学園 細郷中学校 大坪泰子 指導教諭
・何のための学力保障か。最終目標は「進路保障」。そのために、授業・補充・朝、放課後の学習会・人権総合、行事、特活などの多角的な学力保障が必要である。
・ほそごう学園の研究主題は「自分の人生をマネジメントする力の育成~対話で育む自立・協働への学び~」。「学力」とは、「自分の人生をマネジメントする力」とし、見通し・計画を立て実行する力、社会の矛盾を見抜き、原因や課題を客観的に分析する力と捕らえている。そのために「確かな学力」と「豊かな人権感覚」の育成が必要である。
ほそごうの課題
・学習意欲の低さ、学力の二極化(低学力層の分厚さ)、家庭学習の定着の低さ、言語による表現力の乏しさ。
背景
・自己肯定感・自己有用感の低さ、小中ギャップ、小集団や小さなコミュニティでの生活経済的、家庭環境の厳しさ
克服のために
「ほそごう学園の子だから仕方がない」ではなく「ほそごう学園の子だからこそできる」という考えを教師集団が持つ。
具体として
・教育のユニバーサル化(授業・環境・人的環境)
・小中連携 小中合同での研究活動。授業研や相互授業参観。9年間を見通した学力保障の重要性を考える。
・ASの指定 指導と評価の一体化 めあて。ふりかえりの質の向上。
・教科ユニットの活用 研究三部会(前期・中期・後期)のど自慢大会や後期の生徒が前期の児童に学習を教える等の具体の取り組み。
・相互授業参観 参観シートの活用。
・小中ギャップ解消にむけて 6年生に春休みの宿題→7年の4月に確認テスト
・「ほそごうスタンダード」めあて、学びあい、ふりかえりを意識した授業作りミニホワイトボードによる意見共有、ホワイトボードミーティングなど
・9年生が1年生に英語を教えにいく異年齢交流。9年生の自己肯定感の高まり。
・学習規律 「ほそごう授業のきまり」を前学級に掲示。
・ほそごうタイムにでの地域の方による学習支援など
まとめ
・子どもにとってプラスになる小中一貫教育を実践するために互いの文化を知り、尊重することが欠かせない。異文化理解そして、創造的対話が必要である。
更新日:2021年02月01日