THE GOOD LIFE IKEDAインタビュー Vol.12



久代さん:私は池田市生まれ、池田育ちですが、栄町商店街は私にとって単なる「通り道」で、その活発な動きや個店の魅力には、あまり気づいていませんでした。ミニチュアを扱うお店の存在を知っていても、入る勇気が出ず、いつも前を通り過ぎていました。今思うと、なんてもったいないことをしていたんだろうと思います(笑)。
気になりながらも一歩を踏み出せずにいたなか、関西大学へ進学した際、友人から「栄町商店街で学生サークルが面白いことをしている」と聞きました。そこで知ったのが、地元で大学生主体の活動を行う「関関COLORS(以下、カラーズ)」です。純粋に「え、すごいな」と興味を持ちました。最初から社会活動サークルを志していたわけではありませんが、「地元で活動していること」「学生が主体となって何かを成し遂げていること」への驚きと好奇心から、カラーズに参加しました。
入ってみると、周囲の学生たちの意識の高さと熱量に圧倒されました。「みんなすごいな」と感じながら活動するうちに、私自身の姿勢も次第に変わっていきました。実際に商店街を利用し、お店の人と話してみると、その魅力がどんどん伝わってきます。「実際に訪れて利用することで魅力に気づき、どんどん好きになっていくんだ」という実感は、今の運営における大きな原動力になっています。

黒岡さん:カラーズは16年の歴史を持つ団体です。大学の「地域活性化をテーマにしたゼミ」からサークルへ発展し、現在は三つの活動を柱としています。その仕組みは、先輩たちから代々受け継がれてきました。
筒嶋さん:一つ目は、子ども預かりサービス「COLORS★KIDS」です。毎週水曜日の17時から19時まで、小学生と工作や料理、遊びなどを行い、子どもや地域の方々、学生とのつながりを育んでいます。大学生も子どもも全力で遊び、その光景自体に価値があると感じています。
二つ目は、チャレンジスペース事業「COLORS★SCHOOL」です。地域で活動する個人や団体に店舗を貸し出し、広報や運営を支援しています。契約前には、カラーズ代表、スクール班代表、活動を「保護者」のように見守る商店街にある呉服洋品店の北田さんが面談し、商店街の活性化につながるかを見極めます。これも、活動の質を保つために受け継がれてきた仕組みです。
三つ目は、イベント事業「COLORS★HOLIDAY」です。商店街や地域の方々と協力し、にぎわいを生むイベントを団体全体で企画・運営しています。毎週水曜日のミーティングで目的を共有し、各班がアイデアを持ち寄って企画を具体化します。
久代さん:子ども預かりサービスやイベントを利用される親御さんから「子どもたちがいつも喜んでいるので、また来ますね」と言っていただけると、とても嬉しいですね。利益も大事ですが、地域との交流から得られる経験や知見を大切な「収穫」と捉えています。代表・副代表を中心に参加メンバーをその都度募り、授業と両立しながら多くの学生が関われる柔軟な運営を行っています。

筒嶋さん:例年3年生が代表を務めてきましたが、就職活動との両立の難しさから「2年生が代表を務め、その翌年は後輩を支える」という新体制になりました。
久代さん:私が大学2年生で代表就任を打診されたときは、サークルを率いることへの戸惑いが大きく「とんでもないです」と一度は固辞しました。それでも、前年度に代表を勤めた先輩方と面談を重ねるうちに新体制のメリットが見え「せっかくなら、やらせてもらいたい」と承諾しました。
代表として取り組んできたことの一つに、2025年から本格的に始まった「夜販売」があります。パン屋さんなど商店街店舗の営業終了後、廃棄予定の商品を学生が代わりに販売しています。食品ロスを減らしながら、昼間に商店街を訪れにくい仕事帰りの人にもお店を知ってもらうことが目的です。現在は、昼間に店舗で使えるクーポンを渡し、来店につなげる仕組みも準備しています。
黒岡さん:活動を広げる力になったのが、インスタグラムです。公式アカウントに加えて「新歓用アカウント」を開設して、活動内容や「こんな人に向いている」といった情報を発信して更新頻度を高めたことでフォロワーが増え、入会した新入生の多くが「インスタで見た」と答えてくれて嬉しかったです。
広報班がCanvaで画像を制作して、久代さんが確認することで、発信の質と量を保っています。「イベント当日までの発信だけじゃもったいない」を合言葉に、イベント後もアンケート結果発表などを投稿しています。継続的な発信が商店街の各店舗とのデジタル上での協働にもつながっているので、今後も継続していきたいと思います。

黒岡さん:広報に力を入れたことで、カラーズは約50人規模へと成長しました。一方で、新たに直面しているのが「メンバーの定着」という課題です。他のサークルとの掛け持ちや学業の忙しさから参加できない学生が増えると、活動への熱量を共有することが難しくなります。「来られるときに来て楽しむ」という関わり方を尊重しながらも、みんなが前向きに活動できるよう、カラーズの魅力や楽しさを伝えていきたいです。あたたかい商店街や地域の方々と直接関わりながら、自分たちの力を試せる。この恵まれた環境を、もっと活かしていきたいですね。
久代さん:カラーズを、本気で挑戦する面白さを味わえる「熱い場所」にしたい。ここでの経験が、一人ひとりの「糧」になるようなサークルをめざしていけたらと思います。そして、カラーズのイベントを目的に人々が商店街を訪れ、帰りに食事や買い物を楽しむ。そんな人の流れをつくりたいです。カラーズが人と商店街をつなぐ「架け橋」になることが、私たちの描く一番の理想ですね。これからも、楽しみながらがんばっていきたいです。
<information>
●関関COLORS
HP:https://kankwan-colors.amebaownd.com/
公式Instagram:@kankwan_colors
問い合わせ先:HPのお問い合わせフォームからどうぞ

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更新日:2026年09月14日