水道事業のあゆみ

更新日:2025年01月08日

水道のあらまし

水道発祥の地に立つ記念碑(排水処理場内)

水道発祥の地に立つ記念碑(排水処理場内)

池田市の上水道の創設は、昭和12年に住民たちの強い要望に応え、木部町地先久安寺川(現在の余野川)左岸の地下水を水源として建設工事に着手し、翌年の昭和13年に給水を開始したのが始まりです。創設工事は市政施行後の昭和16年に完成しました。

その後、生活様式の変化と人口の急増に伴い水需要が著しく増大し、渇水期には断水が生じるなど、水不足の状態がつづきました。そこで、6回にわたる拡張事業を実施し、増え続ける水需要に対応してきました。

また一方では、水源である猪名川流域の急激な開発により、水質汚濁の進行にも対処しながら、安全な水道水の供給につとめてきました。

さらに平成23年度からは、施設の拡張がほぼ完了した中において水道事業を取り巻く大きな環境変化に対応すべく、施設の耐震化等を主体とした事業を進めてきました。

令和5年度から目標年次を令和14年度とした第2次上水道施設整備計画を策定し、危機管理体制の充実や既存施設の更新を主体とした事業を進めております。

拡張事業

水道の創設

昭和12年12月27日~16年3月31日

水道をつくる時、当初は深井戸を水源とした上水道を計画していましたが、水質が不適であったため、余野川からの取水に変更し、施設は木部浄水場と高区配水池を建設しました。

木部浄水場

木部浄水場

第3次拡張事業で建設した五月丘配水池

第3次拡張事業で建設した五月丘配水池

第1次拡張事業

昭和26年4月1日~30年3月31日

戦後の人口急増に対処するとともに、水道普及率の向上を図るため、ろ過方式を緩速ろ過法から急速ろ過法に変更しました。
また、低区配水池を建設しました。

第2次拡張事業

昭和31年1月10日~31年3月31日

市内高台地区の畑方面に給水するため、加圧ポンプ場(旧下渋谷町)と配水池(天満宮境内)を建設しました。

第3次拡張事業

昭和32年11月19日~36年11月30日

五月丘土地区画整理事業に伴い、五月丘配水池と揚水ポンプを建設しました。

簡易水道事業

昭和33年2月15日~33年3月31日

地形的に上水道を布設できない伏尾地区には昭和33年から平成6年まで簡易水道として給水を実施しました。

伏尾簡易水道

伏尾簡易水道

第4次拡張事業

昭和39年4月1日~46年3月31日

給水人口の増加と下水道事業推進による水洗化に伴う水需要の増大に対処するため、水源を猪名川に求め、古江浄水場を新設し、神田浄水場の施設能力を増強しました。
併せて五月山に配水隧道を新設しました。

第4次拡張事業の五月山隧道工事

第4次拡張事業の五月山隧道工事

第5次拡張事業

昭和46年4月1日~59年3月31日

安定した取水を行うため水源を一庫ダムに求め、全国でも非常に珍しい階層式の古江浄水場を新設しました。
古江浄水場の完成により、浄水能力は大幅にアップし、老朽化していた木部、神田浄水場を廃止し、排水処理場及び取水ポンプ場を築造しました。

また市内への安定給水を図るため、第2高区配水池、畑配水池及び石橋配水池を建設し、貯水量の増大を図りました。
併せて渇水などを備えるため、原水を確保する貯水池を建設し同時に市内配水管の整備拡充も行い、総事業費114億円で池田市水道の基幹施設の整備を完了しました。

配水施設整備事業

昭和61年~平成2年

給水区域内での未給水区域(畑5丁目、鼓ヶ滝地区)の解消を図るため、畑5丁目区域へ円滑な給水を確保するため新規にポンプ場と配水池(400立方メートル)を築造し、併せて揚水管、配水管の整備をおこないました。また、古江町(鼓ヶ滝地区)の区域へ給水を確保するため配水管の整備を行ない給水の円滑を図りました。

第6次拡張事業

平成6年4月1日~23年3月31日

水需要は近年、横ばい傾向が続いていますが、厚生労働省の提唱する「ふれっしゅ水道計画」や大阪府の「広域的水道整備計画」、池田市の「総合計画」などを踏まえ、より高水準の水道をめざす必要があります。
たとえば渇水、地震等の災害発生時、また施設補修時においても安定給水を行っていくため、平成10年2月には大阪府営水道を導入し複数水源化を図りました。

そのほか、浄水場や配水池などの施設の機能更新、未給水区域の解消及び配水管の布設替えと整備を行い、安定給水に向けて事業を実施しました。

上水道施設整備事業

平成23年4月1日~令和5年3月31日

施設の拡張はほぼ完了したが、水道事業を取り巻く状況は大きく変化しており、水道事業の維持を念頭においた更新計画を策定した。池田市総合計画との整合、水需要の動向、施設の老朽化などを踏まえ、施設の更新を主体とした事業を進めた。

第2次上水道施設整備事業

令和5年4月1日~15年3月31日

節水機器の普及や大口使用者の使用水量の減少など水道事業を取り巻く環境は大きく変化しており、施設の老朽化も進行するなか、今後も水道事業を持続可能なものとしていくために、財政に裏打ちされた水道施設の更新計画の策定が不可欠となった。そこで、池田市第7次総合計画との整合、水需要の動向、適正な事業規模などを勘案しながら、安全で安定した水の供給を図る更新計画を策定した。

危機管理体制の充実や既存施設の更新を主体とした事業を進めているところです。

 

水道事業のあゆみ

区分

工期
起工年月日~竣工年月日

計画給水能力
(立方メートル)

計画給水人口
(人)

事業費
(円)

創設

昭和12年12月27日

~昭和16年3月31日

4,410 35,000 1,019,084
第1次
拡張事業

昭和26年4月1日

~昭和30年3月31日

12,000 50,000 124,673,000
第2次
拡張事業

昭和31年1月10日

~昭和31年5月31日

12,000 50,000 4,840,000
第3次
拡張事業

昭和32年11月19日

~昭和36年11月30日

12,000 50,000 46,253,482
簡易水道事業

昭和33年2月15日

~昭和33年3月31日

90 600 4,489,000
第4次
拡張事業

昭和39年4月1日

~昭和46年3月31日

33,000 94,000 996,000,000
第5次
拡張事業

昭和46年4月1日

~昭和59年3月31日

75,000 109,000 11,400,000,000
第6次
拡張事業

平成6年4月1日

~平成23年3月31日

69,000 115,000 10,099,400,000

上水道
施設整備計画

平成23年4月1日

~令和5年3月31日

50,000 105,000 10,125,000,000
第2次上水道
施設整備計画

令和5年4月1日

~令和15年3月31日

40,000 100,000 16,000,000,000

 

この記事に関するお問い合わせ先

池田市 上下水道部 経営企画課
〒563-0054
池田市大和町1番10号
電話:072-754-6069
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