お薬に関する事業・情報
1.重複・多剤服薬への対策について
お薬は病気の治療に欠かせないものですが、飲み方を間違えるとかえって健康を損なう可能性もあります。どんなことに注意が必要なのか確認しましょう。
重複服薬・多剤服薬とは
1.重複服薬とは
重複服薬とは、複数の医療機関にかかっている場合に、同じ効能の薬が重複して処方され、それを服用することです。
2.多剤服薬とは
多剤服薬とは、必要以上に多くのお薬が処方され、それを服用することです。
ポリファーマシーの発生や、処方カスケードになっていないか注意が必要です。


ポリファーマシーとは、必要以上に多くの薬が処方されることにより副作用が起こったり、一番肝心な薬を飲み忘れるなど、適切に薬が飲めなくなる状態を指します。


処方カスケードとは、服用している薬による副作用が新たな病状として誤認され、それに対して新たな処方が発生する処方の連鎖のことをいいます。
3.重複・多剤服薬の問題点
お薬の本来の効果が発揮されないばかりか、薬の効き目が強くなりすぎたり、ほかの薬同士の飲み合わせが悪く、逆に体の不調を招いたり、副作用を起こす可能性が高まります。
また、同じ効能の薬を複数処方されれば、余分な医療費を支払うことになります。服薬を見直すことで、医療費を節約できるかもしれません。
◆重複・多剤服薬対策の事業について(お薬の飲み方の注意喚起と個別相談)
池田市国民健康保険では、医療機関からの診療報酬明細書をもとに、重複服薬や多剤服薬の可能性のある被保険者の方を対象に、10月下旬ごろからお薬の飲み方の注意喚起の通知をお送りし、11月ごろから薬剤師による電話や家庭訪問をさせていただいております。
通知が届いた方で、お薬に関するご相談がある方は、ぜひこの事業をご活用ください。
事業の委託について
この事業は、令和6年度より株式会社日本医薬総合研究所に業務を委託して実施しています。そのため、委託事業者より電話連絡をさせていただくことがございます。また、事業実施のために、重複・多剤服薬の可能性のある方の個人情報を、池田市から委託業者へ提供しますが、目的外に使用することは一切ありませんので、ご了承いただきますよう、よろしくお願いいたします。
◎株式会社日本医薬総合研究所:0120-127-774

11月頃より薬剤師による電話や家庭訪問を行います。
2.お薬にまつわる情報について
1.セルフメディケーション
世界保健機関(WHO)の定義によると、セルフメディケーションとは、「自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること」とされています。
・自分の健康状態と生活習慣をチェックしましょう
毎年、定期的に健康診断を受けて自分の健康状態を確認し、思い当たる「間違った生活習慣」があれば見直すようにしましょう。
また、体重や体脂肪、血圧などを測定できる機器が家庭にあれば、日々の自分の健康状態を確認して、健康管理の意識を高めましょう。
・適度な運動、栄養バランスの良い食事、十分な睡眠を心がけましょう
それでも仕事や家事・育児の忙しさ、天候不順などから体調不良や軽いけがをしてしまうこともあると思います。
「風邪をひいたときに風邪薬を飲む」「小さな傷に絆創膏を貼る」など、自分でできる手当てをすることが「セルフメディケーション」となります。
2.セルフメディケーション税制について
セルフメディケーション税制は、健康の維持増進や疾病予防に対して一定の取組をしている方がスイッチOTC医薬品を購入した際に、その購入費用について所得控除を受けることができるものです。詳しくは、国税庁のホームページをご覧ください。

セルフメディケーション税制対象商品のマーク
3.OTC医薬品
OTC医薬品とは、医師に処方してもらう「医療用医薬品」ではなく、薬局やドラッグストアなどで自分で選んで購入する医薬品(要指導医薬品・一般用医薬品)のことです。
英語の「Over The Counter(オーバー・ザ・カウンター)」の略語で、対面販売でお薬を購入することを意味しています。
従来、「市販薬」と呼ばれていたお薬が、国際的表現である「OTC医薬品」という呼び方をされるようになりました。
スイッチOTC医薬品とは
医師から処方される医療用医薬品のうち、副作用が少なく安全性の高いものをOTC医薬品に転用(スイッチ)したものを「スイッチOTC医薬品」といいます。

◎セルフメディケーションの考え方や、OTC医薬品の普及は医療費の適正化につながると考えられています。
◎お薬手帳の活用、リフィル処方箋の活用、セルフメディケーション税制の活用について、下記のリーフレットでご紹介します。
知っておこう!薬にまつわる便利な情報 (PDFファイル: 406.5KB)
3.ジェネリック医薬品差額通知
現在服用されている先発医薬品をジェネリック医薬品へ切り替えた場合に、お薬代の自己負担がどれくらい削減できるかが分かるジェネリック医薬品差額通知を、年に数回送付しています。
対象となる方は、生活習慣病などで先発医薬品を処方されていて、お薬代が一定額以上軽減されると見込まれる方です。
ジェネリック医薬品への切り替えは、医師や薬剤師に相談してご本人が納得されたうえで行ってください。ただし、すべての先発医薬品に対してジェネリック医薬品があるわけではありません。また、調剤する薬局で取り扱いがない場合もあります。
ジェネリック医薬品に変更したい時に便利な「ジェネリック医薬品希望シール」を国民健康保険窓口(市役所2階C)にて配布しています。
ジェネリック医薬品への切り替えの意思表示としてご活用ください。
ジェネリック医薬品とは
ジェネリック医薬品は、先発医薬品の特許終了後に、先発医薬品と同じ有効成分で製造・販売され、先発医薬品と同等の品質・効き目・安全性があると国が認めた医薬品です。また、開発費用が抑えられているので、先発医薬品よりも一般的に価格が安くなっています。
ジェネリック医薬品を利用することで、個人の医療費が安くなるだけでなく、国全体の医療費の削減に貢献し、未来の皆保険制度を守ることにもなります。
ジェネリック医薬品についての知識を身に着け、上手に活用しましょう。
この記事に関するお問い合わせ先
〒563-8666
池田市城南1丁目1番1号 池田市役所2階
電話:
(国民健康保険)072-754-6253
(国民年金)072-754-6395
福祉部国保・年金課へのご意見・お問い合わせ
更新日:2024年12月17日