糖尿病性腎症重症化予防事業

更新日:2025年01月21日

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糖尿病性腎症重症化予防事業とは

平成31年度から、糖尿病性腎症の重症化による人工透析への移行を防ぐため、国民健康保険被保険者を対象とした「糖尿病性腎症重症化予防事業」を実施しています。

この事業は、特定健康診査または人間ドックの結果および医療機関の受診状況から、糖尿病や糖尿病性腎症の重症化のおそれのある方を対象としています。

医療専門職(管理栄養士など)との定期的な個別相談を通じて疾患に対する理解を深め、適切な食習慣・運動習慣を身につけることにより、糖尿病や糖尿病性腎症の重症化を予防することを目的としています。

すでに医療機関にて治療中の方でも、かかりつけ医の承諾があれば事業に参加していただけます。対象者には個別に案内文をお送りしますので、ぜひご参加ください。

事業の委託について

本事業は、株式会社Y4.comに業務委託をしております。そのため、委託事業者より電話連絡をさせていただくことがございます。また、プログラム実施のための個人情報は、池田市から委託事業者へ提供しますが、目的外に使用することは一切ありませんので、ご了承いただきますよう、よろしくお願いいたします。

◎株式会社Y4.com:【本事業に関する連絡先】050-3528-7866【東京本社】03-5219-1343

事業内容について

特定健康診査等の結果より、一定の基準に該当した方に対し、事業案内をお送りします。(お申し込みがなかった場合、電話により事業への参加をお勧めすることがあります。)

支援ツールとして持続血糖モニターやスマートウォッチなどを利用しながら、行動目標の達成に向け、医療専門職によるおよそ6か月間の個別支援を行います。

対象者について

1.前年度の健診結果から糖尿病の検査値が高く、かつ血圧または腎機能の検査値が一定基準以上で、まだ医療機関を受診していない方

当事業にご参加いただき、疾患についてや、ご自身の体が今どういう状況にあるのかについて理解を深めるところがスタートです。事業参加を通じて、重症化させないための適切な治療の必要性について理解し、医療機関での治療につながっていただきたい対象者です。

2.前年度の健診結果から糖尿病の検査値が高く、かつ血圧や腎機能の検査値が一定基準以上で、医療機関ですでに糖尿病や糖尿病性腎症の治療を受けている方

すでに服薬治療を行っている方でも、適切な食事や運動の習慣を身につけることは、糖尿病のみならず生活習慣病の重症化予防に大きく貢献します。当事業では持続血糖モニターを使用して血糖値の日内変動を確認できますので、食後血糖値が急増する様子を実際に目で見ることにより、これまで変えられないと思っていた食習慣や運動習慣を変えるきっかけになるかもしれません。

3.前年度の健診が未受診で、一昨年度に糖尿病による受診が3回以上あり、前年度の受診が一度もなかった方

特定健診や人間ドックの受診がない方であっても、治療中断が疑われる場合は当事業の案内をさせていただいております。事業参加を通じて、重症化させないための適切な治療の必要性について理解し、医療機関での治療につながっていただきたい対象者です。

4.事前にかかりつけ医から市に紹介のあった方

当事業は、池田市医師会の協力を得て実施しております。池田市国民健康保険の被保険者で、市の定める基準を満たす方であれば、かかりつけ医からの紹介により当事業に参加していただくことが可能です。

※参加のお申し込みをされた方のうち、対象者2に該当される方については、市からかかりつけ医に事業参加の可否や、現在の治療状況や生活指導方針を確認します。

実施期間・相談回数について

・初回面談から最終面談まで、管理栄養士などの医療専門職が約6か月間支援します。

・かかりつけ医から提供された治療内容・生活指導状況や、対象者ご本人からお聞きした生活状況をもとに、一緒に「行動目標」を立て、その行動が習慣化することをめざします。

・面談2回、電話やインターネットを通じた遠隔支援4回、開始5か月目に血液検査を1回受けていただきます(かかりつけ医における直近の血液データがある場合はそれを提出でも可)。

持続血糖モニターについて

・初回面談後と開始5か月目に持続血糖モニターを装着し、血糖値の変動を確認していただけます。(それぞれ最大14日間装着可能)

・血糖値データの確認は、スマホのアプリから簡単にできます。(スマホをお持ちでない方にはタブレットの無償貸与あり)

・どのような内容の食事をした後に血糖値が急増しているか、運動後に血糖値が下がる様子などを、実際に自分の目で確認していただけます。

スマートウォッチについて

実施期間中、手首に装着していただくだけで歩数や心拍数、摂取エネルギー量などを自動で感知する「スマートウォッチ(GOBE2)」を無償貸与いたします。

スマホアプリとの連携により、毎日の運動量などを把握できます。(スマホをお持ちでない方にはタブレットの無償貸与あり)

また、食事記録はスマホアプリに入力していただきます。

GOBE2には血液中の炭水化物・タンパク質・脂質を自動測定する機能が備わっており、一日の摂取エネルギー量は自動的に算出されます。しかし、食事記録をつけることで食事内容と血糖値増減の関連性がより明確になりますので、面倒であっても食事記録をご自分で入力することをお勧めします。アプリでは、おおまかなメニュー名の入力により予測されるメニューの候補が列挙され、簡単に食事内容を入力できるように工夫されています。入力が面倒であれば、撮影した食事写真をアプリに保存するだけでも記録になります。(食事記録により保存されるのはメニュー名や写真だけであり、摂取エネルギー等の栄養情報はGOBE2から取得したデータが保存されます。)

6ヶ月間、最後まで事業を継続できた方には、使用していただいたスマートウォッチ(GOBE2)を、そのまま進呈いたします。

実施場所

面談については市役所内の会議室等にて実施いたします。

費用

無料

定員

30人(先着)

糖尿病に関する講義について(令和6年度いけだ健康フェスタ「日常に活かせる健康診断の読み解き方」)

令和6年9月29日(日曜日)に池田市民文化会館にて開催した「いけだ健康フェスタ」において、糖尿病の専門医である岡田拓也医師(市立池田病院 糖尿病・内分泌内科部長)による健康講話「日常に活かせる健康診断の読み解き方」を実施し、当日は、本事業の対象者を含め、多くの方が聴講に来られました。

内容としましては、糖尿病の方だけでなく、より多くの方に興味を持っていただけるよう、”生活習慣病予防”全体にテーマを広げ、検査値の持つ意味、メタボリックシンドロームがなぜいけないのか、日常生活の中で気を付けた方が良いこと、重症化した場合どうなるのか等についてわかりやすくお話しいただきました。

この記事に関するお問い合わせ先

池田市 福祉部 国保・年金課
〒563-8666
池田市城南1丁目1番1号 池田市役所2階
電話:
(国民健康保険)072-754-6253
(国民年金)072-754-6395
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