在宅医療介護連携推進事業

更新日:2022年08月22日

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池田市の在宅医療・介護連携について

本市では、医療と介護の両方を必要とする状態の高齢者が、住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、在宅医療と介護を一体的に提供するために、医療機関と介護事業所等の関係者の連携を推進しています。

医療介護連携全体図

在宅医療・介護関係者による会議や研修等を行い、在宅医療と介護サービスを一体的に提供する体制の構築を推進する事業であり、【ア】から【ク】の8つの事業があります。

【ア】地域の医療・介護の資源の把握

【イ】在宅医療・介護連携の課題の抽出と対応策の検討

【ウ】切れ目のない在宅医療と介護の提供体制の検討

【エ】医療・介護関係者の情報共有の支援

【オ】在宅医療・介護連携に関する相談支援

【カ】医療・介護関係者の研修

【キ】地域住民への普及啓発

【ク】在宅医療・介護連携に関する関係市区町村の連携

 

本事業では、制度の垣根を越えて、池田市内の在宅、施設、病院の機関や様々な職種がひとつになって、本人の意思を支え、本人の望む暮らしが実現できる体制構築を目指しています。

 

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【ア】地域の医療・介護の資源の把握

地域の医療や介護などの社会資源を効果的に発信できるよう、情報検索システム構築を検討しています。

 

【イ】在宅医療・介護連携の課題の抽出と対応策の検討

エンドオブライフケア※の推進のため、プロジェクトチームを設置し、専門職向けの勉強会や市民啓発のためのガイドブックの作成などを企画・運営しています。

プロジェクトチームで作成したガイドブック

「あなたが伝えたいこと あなたに聞いておきたいこと」

は、池田市役所地域支援課窓口などで配布しています。

 

※エンドオブライフ・ケアとは、人としての尊厳を保ち、その人らしさを大切にした医療とケアのことです。どのようなときも苦痛を緩和し、本人・家族、医療・ケアチームが一体となり最善を考えていくことが基盤となります。

 

<配布場所>

池田市役所2階6番窓口地域支援課、市内各地域包括支援センター、市立池田病院など

 

 

ワークブック

<令和元年11月号の広報いけだで特集が組まれました>

 

【ウ】切れ目のない在宅医療と介護の提供体制の検討

「人生の最終段階における医療・ケア検討会」を開催し、看取りの場の拡大や施設でのACP※推進を行う。

<検討会メンバー>

池田市医師会、池田消防本部、市内病院・介護事業所関係者等

 

※アドバンス・ケア・プランニングとは、国によって「人生会議」という愛称をつけられている取り組みであり、自分が望む医療やケアについて、前もって考え、繰り返し話し合うことです。池田市では、「どう生きていきたいか?をもとにケアの方針をみんなで話し合い、そのケアを受けながら生きていくこと、またはケアを提供すること」と考えて取り組みを推進しています。

 

【エ】医療・介護関係者の情報共有の支援

「入退院支援検討会」

    入退院時の連携促進と本人の意思決定支援を支える多職種連携の推進

「介護職EOL(エンド オブ ライフケア)ケアプランナー交流会」

    ケアプランナー同士の交流や多様な看取りの発信

 

を通じて、情報共有の方法やツール等の検討、多職種間の関係づくりを行っています。

 

【オ】在宅医療・介護連携に関する相談支援

在宅医療・介護連携に関する相談窓口の設置を検討しています。

 

【カ】医療・介護関係者の研修

「EOLケアプランナーの養成研修」

    本市独自でEOLケアプランナー研修を実施し、修了者はEOLケアプランナーとして活躍しています。(【エ】EOLケアプランナー交流会)

「ケアマネジャー能力向上研修」

    ケアマネジャー向けに他分野にまたがる研修を実施しています。また、主任介護支援専門員の更新の要件にもなっている法定外研修に位置付けています。

 

【キ】地域住民への普及啓発

「エンド・オブ・ライフ・ケア勉強会 わたしのエンド・オブ・ライフとまちづくりを考える会」

    市内小学校区ごとにガイドブックを活用した医療・介護専門職と地域住民が参加する勉強会を開催してます。

「地域住民への啓発活動」

    依頼のあった団体向けにACPや認知症の普及啓発を行っています。

 

【ク】在宅医療・介護連携に関する関係市区町村の連携

「豊能在宅医療懇話会」

豊能地域の郡市医師会等が参加する懇話会を活用し、広域連携が必要な事項について協議しています。

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~ 社会背景と本事業への思い ~

日本の平均寿命は、女性が87.26歳、男性が81.09歳、高齢化率は27.7%になりました(2017年度)。自分自身の老いをどのように生きればよいかといったことを考える人が増え、世間一般では、「終活」「エンディングノート」が注目を集めています。こういった現状において、高齢者に相応しい医療提供のあり方にも変化がみられています。加齢にともなって、だれもが老化や認知機能の低下が生活に影響してきますが、医療は病気を治すためだけでなく、どのようなときも希望をもって、老いや病気とつきあいながら、その人らしく生きていくために治し支える医療を目指すようになってきています。

 

また、延命医療という言葉に代表されるように、医療提供においては、今大きな問題が出てきています。医学の進歩によって、さまざまな治療法がでてきたことは大変よいことですが、一方では、たくさんの選択肢から治療を選択しなければならなくなりました。とくに、老いや病が進行して回復が難しい場合は、どの治療がその人にとって幸せにつながるのかを決めることは難しく、治療を選択することは本人や家族だけでなく、医療者も悩むことが多くあります。そういったときには、「本人にとってどのように過ごすことが幸せなのか」ということを本人と家族、医療・ケアチームで考えることが大事であり、話し合うことでよりよい道が見つかるように思います。

ケアチーム

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池田市内の医療機関・介護事業所の検索ができます。

この記事に関するお問い合わせ先

池田市 福祉部 地域支援課
〒563-8666
池田市城南1丁目1番1号 池田市役所2階
電話:072-754-6288
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