離乳期~幼児期によく聞く食事のお悩み
朝の起床時間や、お昼寝の時間が一定せず、離乳食の時間が固定できません。
親が朝ごはんを食べない生活なので子どもも食べません。元気なら大丈夫ですか?
食べ物の好き嫌いが出てきました。
離乳食の頃のお子さんにとっては、初めて見る食品は味の経験がないため、拒否反応を示すこともあります。「嫌い」というわけではなく「その味に慣れていない」場合が多いので、タイミングを変えて繰り返しチャレンジしてみましょう。
少し大きくなってからの好き嫌いは、心の発達段階で自己主張の一環でもあります。
何か食べられないものがあっても、同じ食品グループの仲間で補い合えればOKです。
また、子どもたちは「食べにくい」ことで「食べたがらない」場合もあります。
「食べないから作らない」ではなく、「食べるかもしれないから食卓には出す」ことが大切です。
なかなか食べてくれませんが2回食に進んでよいですか?
離乳食を始めた頃は、スプーンや食物の舌触りに慣れて、ごっくんと飲み込めるようになることが目的です。
栄養のほとんどを授乳でまかなえていることが多いこの時期は、食べる量に個人差がみられることもあります。少量でもごっくんと飲み込むことができていれば2回食に進んでもよいでしょう。
食べないからといって、スプーンを無理やり口の中に押し込むのは止めましょう。
朝の起床時間や、お昼寝の時間が一定せず、離乳食の時間が固定できません。
赤ちゃんが寝ていると家事がはかどるので起こさないでおきたいと思うかもしれませんが、それでは赤ちゃんの生活リズムを整えるのは難しいです。
規則正しい生活リズムのためにも、なるべく決まった時間に起こし、食事の時間を固定しましょう。
発熱の後、離乳食を食べなくなりました。
病気の後、離乳食を食べなくなることは多いものです。
発熱していたり、病気の間に授乳だけだった場合、食欲が出てきたらお粥やうどんなどから与え始め、2~3日かけて病気前の離乳食に戻しましょう。
授乳で栄養をとれているので焦らなくても大丈夫です。
粒状の食べ物をうまく食べられません。
ペースト状を飲み込めるようになったら、次は舌で食べ物を上あごにすりつけて、つぶしながら食べる練習です。
今食べている離乳食の中の一品だけ粒状のメニューに変えてチャレンジしていきます。
大きめに切った野菜を軟らかくゆでてからみじん切りにしてみるとよいでしょう。
魚は苦手なようです。どうしたらいいですか?
魚は、ほぐしてもパサパサした食感で飲み込みにくく、慣れるまでは苦手な赤ちゃんも多いようです。
飲み込みにくそうな時は、とろみをつけたり、お粥に混ぜてから与えます。
魚の臭みが苦手な場合は、赤ちゃんの慣れたミルク味にしたり、まずベビーフードでチャレンジしてみるのもよいでしょう。
数回食べなかったからといって「嫌いな食材」と決めつけないことが大切です。
無理強いはせず、また何日かたってからチャレンジしましょう。
食べ物が口に入ったまま飲み込もうとしません。
子どもの食べ方の発達と、与えている食べ物の固さが合っているか確認しましょう。
固さが合っていないと食べ物を噛んだり潰すことができず、うまく飲み込めません。
また、食べている時に急かされたり怒られたりすることで、どんどんスプーンで食べ物を運び、口の中に食べ物をため込んでしまっている場合も考えられます。
子どもの食べる力に合わせて料理し、怒るより励ますことが大切です。
食べ物や食具(スプーンなど)を投げてしまいます。
食事に集中して行儀よく食べることはまだまだ難しい時期ですが「食事の時間」を意識させることは大切です。
食事中はおもちゃを片づけ、テレビを消したりして、家族みんなで食卓を囲んで「いただきます」の挨拶をしてから食べましょう。
食事中のお子さんの姿勢はどうですか? 座った時に床に足がつかなければ良い姿勢はとれません。足がつかない場合は、踏み台を利用したりしましょう。
食事に集中できる時間は20~30分程度です。遊び始めて食べないようなら「ごちそうさま」をしてもよいでしょう。
食が細く心配です。
体重や身長の伸びはいかがですか? 生活リズムが整って元気に過ごせていて、小柄でもお子さんなりに発育の伸びがみられれば様子をみてもいいでしょう。
オヤツの時間が決まっていなかったり、イオン飲料などの糖分の入っている飲み物の量が多いと食事に影響することもあります。
少量であっても、いろいろな食べ物をバランスよく食べるように意識します。食べきれる量を盛り付け「全部食べられた」という達成感を持たせてあげましょう。
お茶や白湯が苦手で、イオン飲料やジュースを欲しがります。
子どもにお茶や白湯を飲まそうとしても嫌がって飲まないから、水分補給のためにジュースなどを与えてしまう、というのは要注意!
これらは糖分が多く、虫歯や肥満につながる可能性があります。
イオン飲料などは発熱や下痢などで脱水の危険があるときのみ利用し、それ以外の水分補給にはお茶や白湯を利用しましょう。
日常的に利用しているお子さんは、甘い飲み物を買い置きしない、喉が渇いていそうな時はお茶などを出してみるなど、頑張ってみましょう。どうしても甘い味に慣れてしまっている場合は、だんだんと薄めていくのもいいかもしれません。
親が朝ごはんを食べない生活なので子どもも食べません。元気なら大丈夫ですか?
本来、3食と2回の補食(間食)で1日の栄養を摂取すべきところ、1食でも食べないとなると、今は元気に見えても、今後、身長・体重だけでなく、さまざまな成長に影響するかもしれません。
大人は自分の判断で何かを食べることができますが、子どもたちは大人から食事を与えられる以外に自分で考えて食べることはできません。
翌日の朝食の分として、前日の夕食を少し多めに作って置いたり、お惣菜を利用するのも一つの方法です。
食事のリズムが整うよう、家族みんなで実践していきましょう。
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更新日:2022年01月27日