第4回ふくまる夢たまごセミナー
- 日時 7月22日(金曜日)18時~20時
- 場所 市庁舎7階大会議室
- 内容 フィールドワーク報告会
- 報告準備
- 各班による報告
「第4回ふくまる夢たまごセミナー」は、2週間前に実施した「フィールドワーク ―いけだの町を探検しよう―」の報告会でした。
フィールドワーク終了後に短時間で簡単な打ち合わせをしただけでしたので、どんな報告会になるのか心配ではありましたが、優秀な塾生のこと、臨機応変に対応するだろうと、報告会を楽しみに待つこととしました。
午後5時30分過ぎ、パソコンを抱えた塾生が次々とやってきました。
今回の参加者は、前回フィールドワークに参加した23名(事情により1名が欠席)を含め、35名の出席でした。フィールドワークに参加できなかった塾生も、それぞれ6つの班に分散して着席しました。
開会後、鈴木課長(教育政策課)のあいさつがありました。
今後、ますます地域学習が重要視されていくこと、今回のフィールドワークで活用した「ふくまるカルタ」や「いけだ学ハンドブック」について説明されました。また、小中一貫して学び続ける「いけだ学」の推進にも触れ、これらの資料を社会科や生活科、総合的な学習の時間などで有効活用してほしいと話されました。
はじめに、報告準備と最終打合せの時間を20分間設けました。
報告準備では、敢えて、班ごとに報告の主たるテーマを設定してもらいました。何を中心とした報告をするのか、聞き手に伝えたいことは何なのかを明確にするねらいがあります。
さらに報告時間は、各班、質疑応答を含め10分以内としました(実際にはどの班も報告だけで10分を使いきる事となりました)。
各班の報告テーマは以下のとおりです。
班 |
班の名前 |
発表テーマ名 |
---|---|---|
1班 |
SKYN |
池田!!ふしぎ発見 |
2班 |
Keepers? |
HOTSPOT 池田 |
3班 |
ラーメンたべ隊 |
果たしてラーメンを食べることができたのか!? |
4班 |
とてちん |
昼下がりの池田 |
5班 |
ブライケダ |
ミラクル イケダ |
6班 |
16年生 |
池田の歴史散歩 |
<報告準備(最終打ち合わせ)のようす>
いよいよ報告会の始まりです。
どの班もパソコンを使っていたのは共通していましたが、その使い方は様々でした。それに加え、寸劇を取り入れて訪ねた場所の説明をしたり、観光案内所から入手したパンフレットを全員に配布したり、フィールドワークに参加できなかった塾生に訪問先の「ベスト3」を選ばせたり、五月山動物園の山羊の声態模写があったり、パソコンを駆使して動画を取り入れたり、画面に映し出したイラストマップ上を訪問順に池田市のイメージキャラクター「ふくまるくん」を移動させたり、それぞれの班で創意工夫を生かした素晴らしい発表が続きました。こうして笑いと驚きのうちに1時間が過ぎていったのでした。
フィールドワークに参加できなかった塾生のみなさんも、班の一員として、疑問点を指摘したり、パソコンの操作をしたりするなど、報告者としての役割を十分に果たしてくれました。さらに、それぞれの班の報告に聞き入り、聞き手としても感動の1時間だったのではないでしょうか
報告終了後、セミナーアドバイザー(鎌田)から、報告の寸評と意義ある「町たんけん」や「施設見学」のあり方について次のような話があり、和やかなうちにセミナーが終了しました。
「町たんけん」や「施設見学」をいかに楽しむか
子どもは遊びながら学ぶー学びの原点は遊びにある
- 「…しない」をしない
→ 見学先でのルールは自分たちで考えさせる - 「たんけん」「大発見」「…の秘密」「だれも知らない…」等
- 班に名前をつける
- ゲーム感覚も大事に(偶然の面白さ)
- 課題や条件も遊びの要素
- 道中こそ大事に(遊ばせない)
→ 見ようとしなければ何も見えないことに気づかすチャンス
→ 最初の「町たんけん」は「視点」さがし
→ 目的地や施設については勝手に学ぶ - 人と町(地域)、人と施設 等、人を見る視点を忘れず
「発表」や「報告」は面白くおかしく、真面目に
ありきたりは学んだ(遊んだ)ことにならない
- 「発表」「報告」はおおげさに
→ 「1」の感動を「10」に増幅するのも遊び(学び) - 行った者でしか知り得ないことを織り込んで話す
- 「見た」り「聞いた」りしたことに自分(たち)の思いを加える
- 「同じ」「違い」等、比較しながら発表を聞く
塾生のみなさん、条件の悪い中、本当に楽しい報告をありがとうございました。教員として教壇に立った時には、今日の報告会を思い出し、役立ててくれることを期待しています。
塾生の感想から
- 今日の発表を聞いただけで、知らなかった池田をたくさん知ることができました。渡来人から由来する地名や、オーストラリアや中国などとのつながりを知り、古き良き池田、世界とつながる池田を感じることができました。
特に、池田城や小林一三記念館、石橋麻田町のことなどは、これから池田市教員として働き、子どもたちに魅力を伝えるためにも、もっと学びたいと感じました。
「学びの原点は遊びにある」これは子どもだけでなく、大人も同じだと思います。だからこそ、先生方は「楽しみなさいよ」と、おっしゃって下さったのではと、わかりました。私は、「遊び」の感覚を忘れていたように思います。私も、子どもたちに、その楽しさを伝えてあげられるように「真面目に遊び、遊びながら学ぶ」ことを、真面目にやっていきたいです!! - 他の班のプレゼンを聞いて、自分たちと同じ場所を訪れていても、それまでの道のりや気づきがそれぞれ違っていて、とてもおもしろかったです。それぞれの場所で人との出会いがあり、池田に住む人の温かさを改めて感じることができました。
一番印象に残ったことは、5班が言っていた「失敗したこともよい経験になる」という言葉です。これは、「町たんけん」だけでなく、他の勉強やスポーツなどにもつながる言葉だと思いました。私が教師になった時には、フィールドワークではもちろん、いろいろな失敗をさせてあげたいと思います。 - 「系統的に学ぶような地域学習がこれからさらに重要になる」今、教採の学習や実習を通して実感しました。教科ごとに地域を学ぶ単元があることも、小中の学びで大切であることを改めて感じました。
また、子どもの「はてな」を大切にするというフレーズは、とても心に響きました。この「はてな」は子どもたちの学びの意欲に繋がるのだと考えます。いかに、教師が子どもの「はてな」や不思議を抱かせることができるかどうかが問われると考えます。
今日の各班の発表でも、劇をしたり、地図として軌跡にしたり、工夫がありました。教師にはこのような準備の時間が大切で、大変な事だと考えます。子どもたち一人ひとりに応じた指導を考えることはもちろん、全員で同じ経験を共有するような工夫も必要であると、改めて実感しました。 - グループで見て、調べて、学んで、発表するという過程は、本当に楽しかった(しんどいところも勿論あったが)。我々自身、まさに「遊び」を通じた学習ができたと思っている。
発表自体は、内容については自信を持ってお届けできるものであったが、いかんせん時間が限られていることもあり、不完全燃焼になってしまった感もある。このあたりのマネジメントも一つの学習になることと思う。他の班は、いずれも工夫した発表をしてくださって,もちろん面白かったし、学ぶことも多かった。
自分自身で考え、班内でお互いに共有し、全体でも共有するといったアクティブな学びを学校教育にどんどん取り入れていくと、もっと実のある教育現場になるだろう。 - 私は、フィールドワークに参加できなかったので、今回の報告会で、どんなことをしたのかを初めて知りました。どの班の発表もフィールドワークの楽しさが伝わってきました。
池田には、歴史的なもの、自然、体験、ふれあいなどができるスポットがたくさんあって、池田市の良さがいろんなところにあることを改めて知りました。私も、もっと知りたい、見てみたいと思いましたし、これを子どもたちに伝え、教えていくことは大切だと思いました。
更新日:2021年02月01日