現場実習に向けて「教育のまち池田」とは・・・

更新日:2021年02月01日

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ふくまる教志塾夢たまごセミナー

 6月末より、ふくまる教志塾塾生の現場実習が始まりました。ふくまる教志塾では、現場実習に先立って、6月7日(金曜日)にガイダンスを行いました。また、6月21日(金曜日)には、第2回ふくまる夢たまごセミナーを開催しました。ここで、現場実習ガイダンスと第2回ふくまる夢たまごセミナーの概要をお知らせします。

6月7日 「現場実習」ガイダンス

 昨年度、ふくまる教志塾を終了するに当たり、「教師の在り方に関する領域」・「各教科に関する実践的指導力に関する領域」・「専門的知識」・「学級経営・児童生徒理解・保護者に関する領域」について、塾生・聴講生にアンケートをしました。その結果、ほとんどの項目で、A「とても身についた・よく理解できた・よくできた」という回答でしたが、「現場実習で授業補助者としての役割を果たすことができたか」という項目では、Aと回答した学生は70%に留まり、課題が残りました。そこで、本年度は「現場実習ガイダンス」を実施し、昨年以上に現場実習での成果を期することにしました。

(写真)現場実習風景
(写真)現場実習風景
(写真)現場実習風景

 6月7日(金曜日)午後6時から、市庁舎7階大会議室で行った「現場実習」ガイダンスは、丹松美代志・山田信湖 両セミナーアドバイザーが中心となって進めました。ガイダンスのねらいから始まり、「ふくまる教志塾で塾生・聴講生に身につけさせたい力」、「学校で教育活動をするときの心得」について話をしました。そして、昨年度に現場実習を経験している塾生の現場実習での体験報告を聞きました。最後に、昨年度の現場実習のスライドを見ながら、現場実習で何を学ぶのか確認し、ガイダンスを終了しました。

6月21日 第2回夢たまごセミナー「教育のまち池田」

 6月21日(金曜日)午後6時から、市庁舎7階大会議室で第2回ふくまる夢たまごセミナーを実施しました。テーマは、「教育のまち池田」です。教育政策課鈴木主幹の進行で、前半は、丹松セミナーアドバイザーが「教育のまち池田」について講話し、後半は、教員採用試験の集団面接に向けて、塾生の代表4名が模擬面接に臨みました。

(写真)セミナー風景
(写真)セミナー風景
(写真)セミナー風景
(写真)セミナー風景

 「教育のまち池田」については、最初に前回の開塾式での野口先生の講演の振り返りをした後、池田の教師をめざす上で池田市のことを知る意味を確認しました。「初めての学校では図書の係になるべし」ということで、自分の勤務する学校の校区を知ることで自校に通学する児童生徒の理解を深めると共に、地域と共にある学校として地域の教材化や「いけだ学」についての力量を身につけることの大切さを指摘しました。

 池田の歴史については、久安寺、逸翁美術館、インスタントラーメン発明記念館、ヒューモビリティワールドを取り上げて、池田市の特色について説明しました。池田市は、地形的には「谷口都市」で、市場町・城下町・在郷町として、北摂の中心地の役割を果たしてきました。中世から近世において、政治力・経済力を背景に多くの文人が池田を訪れ、池田の商人がそれを支えました。天下統一をめざした織田信長は、2度にわたって池田城を攻めました。教育においても、明治4(1871)年に府内で最初の明徳館が開校するなど充実した学校教育が行われました。昭和41(1966)年には市議会において「教育・文化・健康都市」宣言が出され、ますます「教育のまち池田」をめざした取り組みが活発になりました。現在では、小中一貫教育をめざして取り組んでいます。小中一貫教育とは、「小中学校の教職員が義務教育9年間で児童生徒の成長・発達の状況に即した系統的・連続的な指導を実施することによって、知・徳・体のバランスのとれた、義務教育を修了するにふさわしい学力と人間関係の力等を育成するとともに、児童生徒の学びへの不安の解消と自尊心の向上を図る」教育です。「いきいきスクール」や「教育特区」・「教育課程特例校」として取り組んできた実績を生かしながら、いよいよ来年度より、全ての中学校区で連携型の小中一貫教育を本格実施します。

 未来の池田の教育の担い手として、塾生・聴講生には、所属する大学での学びを大切にしながら、現場実習や学校ボランティアの活動で現在の児童生徒の姿、教師の現状、学校の姿を知り、このふくまる夢たまごセミナーで、教職をめざす仲間と交流し、大学の学びと現場実習等とをつなぐことで、教師としての力量を高めてほしいと願っています。
 後半の模擬面接では、教職員課の大谷指導主事を中心に4人の塾生に集団模擬面接を経験させました。突然指名された4人は、たいへん緊張した中で模擬面接を受け、参観している他の塾生・聴講生にもたいへん参考になったと思います。

 最後は、ふくまる教志塾の特長であるグループ協議を行ない、今日の学びを振り返りました。協議の後のグループ代表の報告は、以下の通りです。

  • 自分が池田のことを好きにならないと、子どもに伝えたときに興味深く伝わらない。まず、自分が好きになろうと思った。面接では、緊張することを踏まえた上でハキハキしたいと思った。
  • 池田の歴史については、アウトプットすることが重要だと感じた。面接については、事前に答えていることを準備している人もいた。それを緊張の中で言えたり、質問に正対することが大切だと思った。
  • 改めて、池田の歴史、教育のすごさを感じた。また、小中一貫教育の大切さを感じた。
  • 小中一貫教育については、メリットは教員どうしの情報の共有である。懸念は、小学校での人間関係が続いてしまわないかという点だ。それも教員の力で解消できる。
  • 池田については、教師の側が地域に誇りを持つことが大切だと感じた。面接については、自分の本音をいかに伝えるかが大事だと感じた。
  • 小中一貫教育をこれから学んでいきたい。面接では、自分の経験に基づいたことが出せたらいいと思ったし、笑顔で臨みたいと思った。
  • 池田に住んでいても知らないことがあった。小中一貫教育では、地域とのつながりについて、学区を廃止している市もあるが、学区の存在が大事だと思った。集団面接は、場数を踏む必要があると感じた。
  • 面接での口調は、丁寧で柔らかいのがいいと思った。面接官の最初の指示を理解していない人がいた。
(写真)セミナー風景

 教員採用試験に臨む人は、今日の模擬面接の経験を生かして、合格を勝ち取ってほしいと思います。
 今回のセミナーを受けて、8月23日(金曜日)のセミナーでは、山口大学の田中晋作教授(前、池田市立歴史民俗資料館館長)をお招きして「池田市探訪」をテーマに講演していただきます。また、8月31日(土曜日)には外部会場セミナーとして、池田市探訪のフィールドワークを計画しています。セミナーに関心のある方は、教育政策課にお問い合わせください。

(イラスト)ロゴ

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