ふくまる教師塾番外編 「学校と教育委員会と大学」

更新日:2021年02月01日

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学校の活性化をめざして学生を現場に

 3年目を迎える「ふくまる教志塾」は、現在、鋭意、開講の準備を進めています。今回は、池田市教育委員会が窓口となって進めている「ふくまる教志塾」以外の学生を学校現場に受け入れている取り組みの一端を紹介します。
 これまで、各学校は、卒業生を中心に教育実習生を受け入れています。教育委員会が、大学の依頼を受けて学校に学生を派遣する取り組みには、大阪大学との間で進めている1回生対象の「総合演習」、4回生対象の「教職実践演習」があり、いずれも、学校には「スクールボランティア」として派遣します。また、関西大学との間で、1回生を対象にした「インターンシップ」、大阪府教育委員会が開講する「大阪教志セミナー」の現場実習生も受け入れています。今回は、すべての学校園に阪大生を「スクールボランティア」として派遣する「総合演習」の取り組みを紹介します。

大阪大学1回生を派遣する「総合演習」

 大阪大学は、中高の教員をめざす学生に、2000年から、大学独自に「総合演習」という教職科目を設定し、教員をめざす学生の必修科目としています。池田市教育委員会が、大学と連携して学生を受け入れるのは3年目になります。教員をめざす阪大生は、例年600〜700人です。「総合演習」で阪大生の受け入れをする教育機関は、10の教育委員会と10の高校です。学校数にすると400校にのぼります。これら20の教育機関が、大学が主催するガイダンスにおいてプレゼンテーションを行い、学生がそれを参考に各教育機関にエントリーします。
 大学から池田市に要請された人数は20名ですが、昨年度エントリーした学生は、97名で、多くの学生が池田市を希望してくれています。あらかじめ各学校園の受け入れ内容の希望を聞き、その内容と学生の希望する内容を考慮して20名を選び、実習する学校園を決定します。「総合演習」では、学生は30時間以上の時間を、学校園と合意した内容に従って活動します。参加した学生は、最終的に活動の結果を2,000字以上のレポートに仕上げ、学校園と教育委員会・大学に提出します。大学は、この「総合演習」を通じて、学生が学校現場で体を動かし、身をもって現場を実感し、教職への意識を固めさせようと考えています。教育委員会としても、これからの教員を育てていくお手伝いを通して、「池田市で教員になりたい」という思いを多くの学生に持ってもらえたらと願っています。受け入れの窓口になる教頭・副園長には何かと負担をかけますが、よろしくお願いします。
 以下に、本年度のガイダンスの写真を掲載します。

(写真)ガイダンス風景
(写真)ガイダンス風景
(写真)ガイダンス風景
(写真)ガイダンス風景

 本年度も、5月末に「総合演習」で各学校園にスクールボランティアとして派遣する学生が決定します。

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