第1回ふくまる夢たまごセミナー(開塾式)

更新日:2021年02月01日

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第1回ふくまる夢たまごセミナー(開塾式)

今年度のふくまる教志塾には、44名の大学生や社会人等の申し込みがありました。5月14日(土曜日)に面接を行い、全員を池田ふくまる教志塾の塾生として認定しました。

そのうちの32名は、年間11回の「ふくまる夢たまごセミナー」に加え、現場実習生として市内の各小中学校に出向き、直接、教職員や子どもたちとのかかわりを経験しながら教師への道を歩むことになります。セミナーだけに参加する聴講生は8名、学校現場で講師として働いている特別聴講生は3名です。

いよいよ今年度、第7期ふくまる教師塾がスタートしました。

日時 5月26日(金曜日)18:00~20:00

 場所 池田市庁舎7階大会議室

 内容 1.開塾の挨拶・・・・・・齋藤教育部長(池田市教育委員会)

  • 記念講演

 演題 「考える」学習環境をデザインしよう

 講師 三宅貴久子 先生(元関西大学初等部教諭・NPO法人学

習創造フォーラムFilc理事)

  • ふくまる教志塾概要説明・・・前川指導主事(教育政策課)

4.閉会

今年度の開塾式には、39名の塾生に加え、特別聴講を希望する4名の現職教員が参加してくれましました。

開塾式には、ふくまる塾長も出席していただきました。はじめに、公用のため出席できなかった教育長に代わり、齋藤教育部長から「ふくまる教志塾でしっかり学び、池田のことをよく知り、池田に愛着を持ってほしい。そして、将来は立派な教師になり、是非、池田市に勤め、活躍してくれることを期待している。」と、歓迎と励ましの言葉がありました。

その後の記念講演では、三宅貴久子先生(元関西大学初等部教諭)に「『考える!』学習環境をデザインしよう」というテーマでお話をしていただきました。

三宅先生は、鹿児島県の中学校を皮切りに、岡山県で小学校と養護学校を経験され、その後、関西大学初等部の立ち上げから同学校に勤められ、昨年3月、定年退職されました。この間、道徳教育や放送教育等の研究活動に励み、高い評価を受けてこられました。また、関西大学初等部では、思考力育成の教育「ミューズ学習」の開発・指導に力を注ぎ、「思考力育成法」の第一人者として現在も各方面で活躍されています。

講演では、多岐にわたる地域と校種、さらに公私立の経験を力強く語っていただきました。

三宅先生と塾長のツーショット

1.自己紹介

2.なぜ、「考える」学習環境に力を注いできたのか

 (1)「考える」をみんなで考えてみよう(グループワーク)

  ・シンキングツールを使って思考の翼を広げてみましょう

    *マンダラチャート

 (2)私の教師としてのこだわり

  1.38年の教師人生プラスαの中で、児童、または自らの「考える」学習環境をどのように構築してきたか(私の実践より)

  2.21世紀に求められる人材とは

3.シンキングツールを使って、これから考える学習環境をどう作れ

ばいいか、課題解決をしてみましょう。

    *フィッシュボーンを使って

4.まとめ

 ・どのような教師をめざしたのか

 ・教育の未来に願うこと

塾生のみなさんにとっては、開塾式直後ということもあり、緊張のうちに始まった特別講演でした。三宅先生は、自己紹介の後、突然、「『考える』ってどういうこと?」と問いかけ、「10個挙げてみてください」と、容赦なく塾生に迫りました。しばらくするとあちらこちらで手が挙がり始めました。「想像すること」「理解しようとすること」「解決すること」「疑問を持つこと」「思い出すこと」「知ろうとすること」「悩むこと」等々、10人の塾生のみなさんが次々と自分の「考える」イメージを発表しました。そこで先生は、グループで話し合い、頭の中の「考える」ことの具体をマンダラチャートに書き出すよう指示されました。まさに思考の視覚化(可視化)です。その段階で、塾生のみなさんの緊張もすっかりほぐれていました。

 そして、三宅先生のお話は「考える」学習環境の重要性へと展開していきました。

 教師としてこだわってこられた「考える」学習環境づくりは、三宅先生の教育実践そのものでした。それは、アクティブラーニングそのものであることに多くの塾生のみなさんが気づいたようです。

 お話の最後は、三宅先生がことあるごとにかけられたというお母様からの「苦悩なき人生に喜びはなし」という言葉で締めくくられました。

 子どもたちに学びの環境を作るのは教師の役割であり、それを豊かにしていくための苦労は惜しんではならないという、教師をめざす塾生のみなさんに期待をこめたエールであったように思います。

 三宅先生の元気さと情熱のこもったお話に多くの塾生のみなさんは、真剣に聞き入り、考えたようです。

 

 講演会終了後は、前川指導主事より、今年度のふくまる教志塾の概要と提出書類等の説明があり、閉会となりました。

 こうして、不安と緊張の中にも、やる気と活気に満ちた有意義な開塾式となりました。

<塾生の感想より>

講演

〇 三宅先生の講演では、非常に多くのことを学びました。特に印象に残った

ことは、「教師はproducterでありlearnerである」ということです。授業

を通して、子どもたちから学ぶことがそんなに多くあるんだと、とても驚き

ました。また、「考える」という言葉のあいまいさのために、子どもたちが

具体的に何をすればよいのか分からない、困ってしまうということも意識し

ておかなければならないと思いました。先生自身が苦労なさっているだけに、「苦悩なき人生に喜びはなし」という言葉がとても輝いて、インパクトがありました。

 これから1年間、頑張っていきたいです。

〇 まず、三宅先生ご自身の生き生きと力強い様子にわくわくしました。「シンキングツール」「マンダラチャート」など、初めて耳にする言葉ばかりでしたが、『思考を可視化する』ということの面白さ、効果については非常に納得のできるものでした。また、それを教室、学校の中で具体的にどう利用されているのかが示されて、大変興味深い講義でした。

  私も一年間、『自分磨き』をしていきたいと思います。

〇 本日の三宅先生のお話は、わたし自身が教育について考えるにあたって、視野が広がるものとなりました。。特に、学校内外で学びの環境を構築するというお話は、わたし自身が大切だと考えていた人と人とのつながりについて、より深く、理論的な考えであり、大変ためになりました。

  新しい環境、新しく出会う方々と学べることがとても楽しみです。

〇 初回から学ぶことが多く、三宅貴久子先生からは「将来を見据えた授業」

「教師と児童が一緒に学びあう」「他者とのかかわり」の重要さを学んだ。

特に、他者とのかかわりについては、関わりを広めたいと思い、今年ふく

まる教志塾に参加したため、教師になるために一歩近づけたのかなと感じ

ることができた。今日のグループワークでは、初対面の人たちであったた

め、緊張し、話の輪を広げることができなかったが、回を重ねるごとに、

自ら話せる力を身につけられるように取り組んでいきたい。そして、今と

違う自分に変わって、教志塾を卒業できたらいいなと思った。

この記事に関するお問い合わせ先

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