第4回ふくまる夢たまごセミナー
日時 7月21日(金曜日)18時~20時
場所 市庁舎7階大会議室
内容 フィールドワーク報告会
・報告準備
・各班による報告
「第4回ふくまる夢たまごセミナー」は、2週間前に実施した「フィールドワーク ―池田発見!ブラアルキ―」の報告会でした。
報告(発表)の仕方については、紙芝居やペープサート、模造紙や画用紙、パソコンを活用したプレゼンテーションなどが考えられることを、フィールドワーク終了後に示唆し、どのような報告をするのかを班ごとに考えてもらいました。どの班もパソコンによるプレゼンテーションを予定しているということでした。
その後、塾生のみなさんが集まる機会もありませんでしたので、少し心配ではありましたが、パソコンとプロジェクター、そしてスクリーンを用意して報告会を楽しみに待つこととしました。
今回の参加者は、前回フィールドワークに参加した24名に7名が加わり、31名の出席となりました。フィールドワークに参加できなかった塾生も、それぞれ6つの班に分散して参加しました。
鈴木課長(教育政策課)のあいさつの後、それぞれの班で、報告の準備と最終打合せを20分程度行いました。
報告準備では、何を中心とした報告(発表)をするのか、聞き手に伝えたいことを明確にするため、報告テーマを設定し、掲示しました。
報告時間は、各班、10分以内とし、フィールドワークに参加できなかった塾生にも役割を分担してもらうよう伝えました。
各班の報告テーマは以下のとおりです。
班 |
班の名前 |
発表テーマ名 |
1班 |
久安寺に行きたかった会 |
池田散策録 |
2班 |
Jcom |
迷子 |
3班 |
チーム麺 |
チキチキ発見隊 |
4班 |
えさあげ隊 |
発見ランキング |
5班 |
KEPPER WEST |
文明の力 |
6班 |
H2MSN |
池田秘話ヒストリア |
報告会では、どの班もパソコンを使っていたのは同じでしたが、途中に寸劇やクイズ、インタビュー形式を取り入れるなど、それぞれの班で創意工夫を生かしたユニークな報告(発表)が続きました。IT機器を必要以上に頼るあまり、肝心な報告(発表)内容がぼやけてしまうというところが、いくつかの班で感じられましたが、新しい発見があったり、驚きがあったり、笑いがあったりして、なごやかなうちに1時間が過ぎていきました。
フィールドワークに参加できなかった塾生のみなさんも、班の一員として、パソコンの操作をしたり、寸劇に参加したりするなど、報告者としての役割を十分に果たしてくれました。さらに、それぞれの班の報告に聞き入り、聞き手としても感動の1時間だったのではないでしょうか。
報告終了後、セミナーアドバイザー(鎌田)から、報告の寸評と意義ある「町たんけん」や「施設見学」のあり方について次のような話があり、セミナーが終了しました。
1.「町たんけん」や「施設見学」をいかに楽しむか 〇子どもは遊びながら学ぶ、学びながら遊ぶ → 学びの原点は遊びにある → 子どもを外に出す以上は、ある程度の覚悟を持って ・「・・・しない」をしない → 見学先でのルールは自分たちで考えさせる ・「たんけん」「大発見」「・・・の秘密」「だれも知らない・・・」等 ・班に名前をつける ・ゲーム感覚も大事に(偶然の面白さ) ・課題や条件も遊びの要素 ・道中こそ大事に(「遊ばせない」) → 見ようとしなければ何も見えないことに気づくチャンス → 最初の「町たんけん」は「視点」さがし (目的地や施設については勝手に学ぶ) ・人と町(地域)、人と施設 等、人を見る視点を忘れず
2.「発表」や「報告」は面白おかしく、大げさに 〇ありきたりは学んだ(遊んだ)ことにならない ・「発表」「報告」はおおげさに → 大げさに話すと自信がつく → 「1」の感動を「10」に増幅するのも学び(遊び) ・行った者でしか知り得ないことを織り込んで話す ・「見た」り「聞いた」りしたことに自分(たち)の思いを加える ・「同じ」「違い」等、比較しながら発表を聞く
3.何よりも指導者が楽しむ (「鳥の目」「虫の目」を楽しむ)
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<塾生の感想から>
〇 発表に関して「フィールドワークに来れなかった人もいっしょに発表することは」実際の教育現場でも当日休んでしまう子に対する援助と同じだ」という視点を身を持って体験できてよかったと思いました。今回の発表で、どうしたら全員が参加できるか考えることができました。また、他班の発表を聞いて、知らなかったこと、驚いたこと、もっと知りたいこと等がたくさん出てきました。実際、池田の子どもたちが知っている場所でも、実は深くは知らないことも、フィールドワークや発表、調べ学習をすることで(住んでいる町について)知ることができると思います。今回は、私も気になっていた織姫伝説について知ることができて楽しかったです。
〇 私は、フィールドワークに行くことができなかったのですが、池田市は、ひとつひとつのものに歴史が深くかかわっていて、調べれば調べるほど面白い知識を得ることができると思いました。子どもたちが自分の町を好きになる、もっと知ってみたいと思うきっかけにこの探索があると思います。どこに子どもたちを気づかせるのか、教師が明確に持っていないと「たんけん」の意味が薄くなってしまうと思いました。そのためにも教師の下見や教材研究には長い時間が必要だと思いました。そして、発表の仕方ですが、臨機応変にするというのはとても難しく、自分たちらしさが出る発表というのはどういったものなのか、考えて生きたいです。そして、自分が一番伝えたいことは何なのか明確でなければならないと思いました。
〇 各班の発表を聞いて、池田市に住んでいるのに知らないことがたくさんあ
るなと感じました。また、発表するにしてもパワーポイントを使うだけでは
なくて、BGMをつけたり、動画を取り込んだり、劇をしたり、工夫できる
んだと驚きました。 同じ場所に行っても全然違う発表になっていたのも面白かったです。一人ひとりが見て思うことや感じることは違うなと、改めて分かりました。どんな題材でも工夫すればいくらでも楽しく面白くすることができるのだとわかりました。
〇 フィールドワークでは、どの班も同じ場所に行っていたので、発表も似たようなものになるのではないかと思っていたけれど、各班の着眼点が違っていたりして、感じたことや考えることはこんなにも異なるのだと知りました。また、他の班の発表で、自分が今までに知り得なかった池田の歴史を知ったことが良かったです。もっと知りたいと思いました。最後に、鎌田先生が仰っていた「単純」「明確」「印象深く」の3点を後、実践していきたいと思いました。また、この3点は、授業をするにあたって も重要なことであるし、つながっているのではないかと思いました。
更新日:2021年02月01日