第7回ふくまる夢たまごセミナー

更新日:2021年02月01日

ページID : 4250

日時 10月27日(金曜日)18時~20時

 場所 市庁舎7階大会議室

 内容 ・講話1:前期現場実習をふりかえって

         講師:前川亮太(池田市教育委員会教育政策課指導主事)

      ・講話2:いかに授業を楽しむか―どんな授業・教師をめざすのか―

         講師:鎌田富夫(セミナーアドバイザー)

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 今回のセミナーは、当初、10月20日(金曜日)に予定していたのですが、突然の衆議院の解散とともに、22日(日曜日)に第48回衆議院議員総選挙が決まり、セミナー会場が期日前投票場となるため、急遽、セミナーを1週間ずらして開催することとなりました。予定をされていた塾生のみなさんには、たいへん迷惑をかけてしまいました。

 こうした急な変更にもかかわらず、21名の参加者のもと、「第7回ふくまる夢たまごセミナー」は無事に開催できました。

   今年度は、「ふくまる教志塾」に登録している塾生44名のうち32名が、年間15回~30回、市内10小学校5中学校で現場実習をしています。また、聴講生として参加している塾生も、教育実習や学生ボランティアを経験しており、学校現場でさまざまな経験をしながら、格闘しているのが現状です。

 今回のセミナーでは、ふくまる教志塾の前期を振り返って、前川指導主事からは「前期現場実習をふりかえって」、また、鎌田セミナーアドバイザーからは「いかに授業を楽しむか ―どんな授業・教師をめざすのか―」と題した二つの講話がありました。

【講話1】

  前川指導主事からは、最初に「教室で授業を参観する時、どの位置に立っていますか?」という問いかけから話が始まり、子どもの表情や理解度など、子どもの変化の様子を見るのであれば、当然教室の前での参観が有効であること等、目的にあった授業参観をするには、教室での立ち位置が重要であること、目的意識を持って積極的に現場実習に臨んでほしいと話されました。

  また、それぞれの塾生の現場実習の様子を映像により紹介しながら。学校現場で学んでほしいことや気をつけてほしいことについてお話をしていただきました。

【講話2】

  鎌田セミナーアドバイザーからは、江戸時代に行われていた御茶壷道中(宇治採茶使)を皮肉った童謡「ずいずいずっころばし」を紹介した後、「いかに授業を楽しむか ―どんな授業・教師をめざすのか―」というテーマのもと、1.いかに授業を楽しむか 2.子どもの思いを知る 3.見方(視点)を変えてみる 4.楽しんで学ぶ(ユーモアを学ぶ)という柱立てで講話は進められました。最後に、「オレ、先生のこと嫌いでした。……だから、オレも嫌われる教師になろうと思います」という、ある酒造会社のCMの同窓会場面から、この言葉の真意を一人ひとり考えてほしいという課題を残したまま、講話を終えることになりました。

  最後に鈴木課長によるまとめのお話があり、その後、ふくまる教志塾(現場実習)の前期を振り返って、参加者全員が一言ずつ自分の思いを発表してくれました。ひとり30秒という短い時間ではありましたが、どの塾生も要旨をしっかりまとめ、前期を振り返るにふさわしい発表となりました。

<塾生の感想から>

  • 前期を振り返ってみて、セミナーでは、改めて気づかされることが多かったです。安全についてや、今日の話を聞いていて、頭の片隅には入れておかないといけないと思います。現場実習では、立ち位置について考えていきたいと思います。後ろで見ていることが多かったので、横から見たり前から見たり、工夫して違う視点で見たいと思います。また、高学年の児童との距離感をつかめていないので、自分からもっと話しかけてみようと思います。

 

  • 子どもの発想力は、私の想像以上のものだと感じました。どうしてそのようなことを言ったのか、どうしてそのような行動をとったのか、教師としてしっかりと考え、向き合うことが大切だと思いました。なぜなら、その子どもの発言には必ず理由があるからです。「関係ない」と受け流すのではなく、それを拾って、学びにつなげていける教師になりたいと思いました。「子どもはこうでなければならない」ではなく、違う角度から見たその子のよさをたくさん見つけていきたいです。何か決まった考え方に捉われるのではなく、何事も柔軟に対応することが大切だと言うことを改めて実感することができました。

 

  • 今日は前期の振り返りを行った。ふくまる教志塾の現場実習と教育実習の二つの実習の中で、児童の側に立って考えることの大切さを痛感した。教える側から見れば当然のことでも。教えられる側から見ると初めて知ることであり、当たり前ではないことになる。教えられる側の目線で指導、授業することが大切だ。特に1年生は言葉を噛み砕くとともに、児童の経験や生活と関連付けて、児童自らが実感、イメージできるようにしなければならないと強く思った。後期も、児童の様子を見ながら、どのような児童に育ってほしいかを考え、接していきたいと思う。

 

  • 今日のセミナーでは、二つのことを学びました。一つ目は、いろいろな方向から見るという意識を持つことです。これは、意識していないとなかなかできないことだと思います。言葉や絵を見て、こうであろうと思い込んでしまうのは普段しがちなことです。これを思い込まず、「なぜ?」「どうして?」と、何気ない小さなことにも疑問を持ったり、児童の思いや発見に気づけたりすることがとても大切であると思いました。二つ目は、その小さな疑問や発見を授業で持てたりできるとき、面白く、学びのある楽しい授業になるのだと思いました。そんな授業づくりをするには、やはり教師自身が身近な小さなことに普段から疑問を持つような意識が大切ではないかと思いました。小さなことに気づくような教師になりたいです。

 

 

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