まだまだ発掘調査中....

更新日:2025年07月04日

ページID : 19385

昨年10月中旬から発掘調査を始めた場所は五月山動物園西側を中心とした箇所です。この箇所の大部分は遺跡の範囲外でした。しかし、五月山公園遺跡と同じ段丘・台地に位置していることから、発掘調査は、まず遺構・遺物の有無の確認から始めました。

トレンチの写真

その結果、右の写真のように土坑(どこう)や小穴が検出でき、これらの土坑からは弥生土器が多数出土しました。そのため、急遽本調査を行うこととなりました。

本調査の写真

本調査でも、土坑や小穴が検出でき、土坑からは弥生土器が多く出土しました。

 

これらの結果を踏まえて、遺跡の範囲(周知の埋蔵文化財包蔵地の範囲)を拡大することとなりました。

遺跡範囲拡大についての地図

 

今までの調査で出土した遺物は現在整理作業中ですが、弥生土器の甕(かめ)・壺(つぼ)・高坏(たかつき)・有孔鉢(ゆうこうはち)などが出土しております。

有孔鉢の写真

有孔鉢底部片(下は底面が写る)

ところで、「有孔鉢」とはどういうものなのかご存知でしょうか。

文字通り底部に穴が空いている鉢のことですが、底に穴があったら器の意味がないと思いませんか?

この土器の用途は、蒸し器として使用したとか、漉し器(こしき)として使用したとか、様々な言及がなされています。

ちなみに、右写真に写る有孔鉢の底面には木葉痕が確認できます。当時の人々は葉っぱを下に敷いて土器を作っていたのでしょう。

 

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