クビアカツヤカミキリについて

更新日:2025年08月21日

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市内で確認

令和7年8月1日に伏尾台1丁目地域、令和7年8月23日に伏尾町地域にて、特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」による被害を確認しました。

被害が確認された樹木内から幼虫を確認し、捕殺しております。被害木は薬剤注入などの緊急防除を実施するとともに、一部伐採を行いました。

今後も伏尾台1丁目及び伏尾町をはじめとした池田市内の樹木のパトロールを継続していきます。

 

クビアカツヤカミキリとは

名称:クビアカツヤカミキリ
分類:コウチュウ目・カミキリムシ科
体長:2センチメートルから4センチメートル(成虫)
特徴:成虫は全体が黒く光沢がある。頭部の下(前胸の一部)が赤く、突起がある。繁殖能力が非常に高く、1匹のメスが生涯に300個から1,000個程度の産卵をするといわれる。
被害樹種:サクラ、ウメ、モモ、スモモなど、バラ科の樹木を幼虫が食害する

※クビアカツヤカミキリは平成30年1月に「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(外来生物法)」による特定外来生物に指定され、 飼養、保管、運搬、輸入、野外への放出等が原則禁止されています。

クビアカツヤカミキリの成虫

・6月から8月頃に活動する。越冬はしない。
・蛹から羽化してすぐに繁殖行動を行う。
・人の目につきやすい樹木の幹の2メートルまでの高さにいることが多い。
・香料の一種であるジャコウのような匂い(むせるような甘い匂い)を放つ。
・毒は無く、人に嚙みついたり危害を与えることはない。

写真提供(地独)大阪府立環境農林水産総合研究所

写真提供:(地独)大阪府立環境農林水産総合研究所

クビアカツヤカミキリの幼虫

・樹皮の裂け目などに産卵された卵から孵化し、樹木内部に侵入する。
・幼虫の活動期は4月から10月頃まで。幼虫の状態で樹木内で約2年間を過ごし、蛹を経て6月から8月の間に成虫になる。
・樹木の内樹皮(木の中で養分を運ぶ部分)を好んで食べる。1匹が食害する範囲が広い。
・ほとんどは地表から2メートル程度の高さまでの幹や露出した根を食害するが、まれに高所の枝にも入ることがある。
・侵入した穴などから木くずとフンの混合物「フラス」を大量に排出する。
・樹木内の広範囲を移動するため、幼虫を発見して直接駆除することが非常に難しい。

クビアカツヤカミキリの幼虫

クビアカツヤカミキリのフラス

・うどんのように、細長くつながった形状のものが多い。樹木内の樹液が少ないなどの理由でバラバラの場合もある。
・彫刻刀で削ったような少し丸みを帯びた木くずが混ざっている。
・樹木内部の空洞に詰まったフラスが押し出される形で樹木外に排出されるため、フラスを発見した時点で内部はかなり食害が進んでいる。
・樹木内にクビアカツヤカミキリの幼虫がいることを確認できる唯一の手段。
・フラスそのものには卵や幼虫はいないため、フラスから被害が広がることはない。

クビアカツヤカミキリのフラス

見つけた場合

成虫やフラスなどの被害を見つけた場合や、クビアカツヤカミキリのフラスのようなものを見つけた場合は下記フォームより情報提供をお願いします。成虫を見つけた場合、可能であれば捕獲してその場で潰してください。

情報提供フォーム

ご自宅の庭や畑など、ご自身が管理されている樹木でフラスなどの被害を確認した場合、ご自身で被害拡大防止のため対策を行ってください。

被害対策の詳細は、次の大阪府及び大阪府立環境農林水産総合研究所のWEBサイトをご確認ください。

≪大阪府≫

https://www.pref.osaka.lg.jp/o120030/midori/seibututayousei/kubiaka.html#tebikisho

≪大阪府立環境農林水産総合研究所≫

https://www.knsk-osaka.jp/nourin/news/2024032200014/