池田市 内水ハザードマップ
池田市内水ハザードマップ公表の趣旨
池田市の下水道事業は、昭和28年に密集市街地の浸水対策から始まり、順次計画区域を拡げてきました。雨水対策としては、昭和51年に池田処理区で整備済の合流式区域を分流式に変更するとともに、雨水整備計画を見直し、既存の用排水路を雨水排水施設として整備し、事業を推進してきました。
平成6年9月6日の時間最大雨量130ミリメートル、総雨量293ミリメートルという未曾有の集中豪雨により約2,500戸の家屋が浸水し、その後も度重なる豪雨による浸水被害が続いたため、平成9年度に雨水対策の強化のため計画のレベルアップを行い、平成15年に約10,000立方メートルの貯留機能をもつ八王寺雨水増補幹線が完成し、平成22年12月に貯留量約3,500立方メートルの石橋第1増補幹線が完成しました。
しかし、下水道の計画雨量を超える豪雨(いわゆる「ゲリラ豪雨」)は全国的に増加しており、池田市でも、平成26年9月10日に時間雨量115ミリメートルというゲリラ豪雨が発生し、約140戸の家屋に被害が出ました。
このため、池田市では、浸水対策事業を今後も着実に推進していくと同時に、新たな浸水対策も視野に入れ、ソフト対策として浸水想定区域などを示した内水ハザードマップを公表します。
内水ハザードマップを公表することで、市民のみなさまの防災意識が高まり、浸水被害が少しでも減少することを期待しています。
内水ハザードマップとは
内水ハザードマップの目的は、市民のみなさまに、ご自身の居住地がどの程度浸水する恐れがあるのかを知っていただき、日頃から、大雨に備えていただくことです。
内水ハザードマップをご覧になる前に、まずは以下の説明をご確認ください。
(1)内水ハザードマップと河川の洪水ハザードマップの違い
浸水には、「外水はん濫」と「内水はん濫」の2種類があります。
内水ハザードマップには、「内水はん濫」が生じた場合の浸水想定区域を記載しています。
一方、河川の洪水ハザードマップには、「外水はん濫」が生じた場合の浸水想定区域を記載しています。
外水はん濫

河川の堤防の決壊や、河川水位の上昇によって、河川の堤防から水があふれることです。
外水はん濫は、家屋の倒壊や流出など、大規模な被害を引き起こすことがあります。
内水はん濫

河川から水があふれるのではなく、集中豪雨により降った雨をスムーズに河川へ排水しきれなくなって、下水道や水路から水があふれることです。現代では、都市化が進み、降った雨が地面へ浸透することなく、短時間に集中して下水道や水路に流れ込むため、内水はん濫の危険性が高まっています。
(2)内水ハザードマップの見方
内水ハザードマップには、浸水シミュレーションに基づく浸水深・浸水範囲などを記載しています。内水ハザードマップの見方は関連リンクをご確認下さい。
(3)内水ハザードマップの注意事項
内水ハザードマップには、浸水シミュレーションに基づく浸水想定区域を記載していますが、実際の降雨時の状況は、浸水シミュレーションで想定している条件と一致しないため、想定を超える浸水が発生することもあります。内水ハザードマップで想定している条件は関連リンクをご確認下さい。
それでは、内水ハザードマップを関連ファイルから見てみましょう。
池田市内水ハザードマップ (PDFファイル: 18.3MB)
【参考】1時間あたり85ミリメートル ・1時間あたり92ミリメートル・1時間あたり130ミリメートルシミュレーション結果
1時間あたり85ミリメートル シミュレーション結果 (PDFファイル: 19.2MB)
1時間あたり92ミリメートル シミュレーション結果 (PDFファイル: 19.3MB)
1時間あたり130ミリメートル シミュレーション結果 (PDFファイル: 19.4MB)
浸水被害の軽減に向けて
ご自分の居住地がどの程度浸水する恐れがあるのか、内水ハザードマップでご確認いただけたでしょうか?
実際の浸水状況は内水ハザードマップとは必ずしも一致しませんが、それでも、市民のみなさまに、日頃から防災意識を持っていただき、以下のような行動を取っていただくことで、浸水被害を軽減することができると考えています。
(1)建物への雨水の浸水を防ぐ準備
浸水が浅い場合には、土のうを設置することで、雨水が建物へ浸入するのを防げます。
簡易的な措置として、植栽用プランターや石油用ポリタンク、長めの板(はしごやテーブルでもOK)などを、ビニールシートで包んで設置してもよいでしょう。
道路よりも建物が低い場合には、止水板を設置しておくとより効果的です。
ただし、危険を感じたら作業を中止し、安全な場所(建物の高層階など)へ避難しましょう!

簡易土のうの作り方は下記ファイルをご覧ください。
市内土のうステーション
(2)ご近所の側溝や雨水ます等の点検・清掃
側溝や敷地内の雨水ますに、落ち葉やゴミが詰まると、浸水の原因になります。
日ごろから、家の近くの側溝や雨水ますの点検・清掃にみなさまのご協力をお願いします。
なお、深い側溝や大きなます等で危険が伴うような箇所については、市にご連絡ください。
また、雨水ますの蓋の穴をふさぐような場所に、車両乗り入れブロックや段差スロープなどを置いている場合は、大雨の前には撤去しましょう。
(3)敷地の嵩上げ
敷地の地面の高さが、周辺の土地よりも低い場合には、敷地内に雨水が流入しやすくなります。
新築・改築の場合には敷地の嵩上げや、地下施設の入口を高くすることをご検討ください。
(4)気象情報などの入手方法の確認
大雨のときには、気象情報・避難情報に注意して、適切な行動をとる必要があります。
あらかじめ、情報の入手先を確認しておきましょう。
更新日:2021年02月01日